時として労働者の受け取る賃金が連邦の最低賃金よりも低いことがあります。２０歳未満の労働者、フルタイムの学生の一部、チップをもらう仕事に携わる労働者、見習い労働者などの場合、実際の賃金が定められた最低賃金を下回るケースが見られます。最低賃金は低賃金の仕事を持つ労働者がよりよい生活を送れるように作られたものですが、現在の連邦最低賃金は低いレベルにあります。現在、最低賃金で働くフルタイム労働者の収入は、基本的な生活を送るために最低限必要とされる収入の目安である貧困レベルを大きく下回っています。連邦最低賃金の値上げを主張する人々はお金の価値の低下を強調し、最低賃金で働く労働者は貧困から脱出するに足る収入を得ていないと主張します。これに対し、最低賃金の値上げに反対する人々は、しばしば最低賃金を上げると中小企業が雇用できる労働者の数が減るため、中小企業が打撃を受けるとして反論します。