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産業
- 産業部門でみる日本の労働人口
- 日本の男女が働く業種
- 戦後の日本における基幹産業復興政策
- 日本の造船業
- 鉱業:衰退する産業
- 産業政策と不況産業
- 消費財産業
- 日本経済における中小企業
- 大企業と中小企業のつながり
- 日本の電気機械工業
- 日本の自動車産業の始まり
- 自動車産業の発展と自動車の輸出
- 日本の携帯電話産業
- コンピューターゲーム産業
- 買い物の習慣と小売店
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近辺の森の木材を使って家具を作る岩手県岩泉町の小工場の職人たち。
写真提供:岩泉純木家具
日本経済における中小企業
日本経済に占める中小企業の割合は非常に高く、製造業においては、全企業の中で従業員300人未満の中小企業が99.4 %を占め、製造業に従事する労働者全体の4分の3(75.1 %)を雇用しています。これらの中小企業では製造業全体の生産高の約半分(51.6 %)が生産されています。
卸売業者や小売業者もまた規模が小さく、85 %近くの卸売業者や小売業者では、従業員が10人未満です。小売店全体の約半分(48.7 %)には、従業員が1人か2人しかいません。しかし、個人経営の小売店の数は減少の一途をたどっています。その理由は、小さな小売店には後継者がいないことや、コンビニエンスストアや大型店に客をもっていかれ、経営が困難になっているためです。
一般的に、中小企業では、賃金が比較的低く、従業員に対して、大企業と同レベルの雇用保障や保険・年金などの付加給付を与えることが困難です。そのため、中小企業では大企業のように新卒者を雇用することができず、高齢者やパートタイマーを雇う傾向にあります。
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