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産業
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トヨタの自動車製造ライン。1961年。
写真:毎日新聞社
日本の自動車産業の始まり
日本の自動車産業の歴史は大正期までさかのぼることができます。第一次大戦後、政府と帝国陸軍の主導でいくつかの企業が軍用トラックの生産を始めました。現在もある自動車会社が創業したのは昭和初期のことでした。1933年(昭和8年)に、新興企業の日本産業が日産として、また豊田自動織機(後のトヨタ)が自動車部を設立して、日本の自動車産業の実質的な誕生を担いました。しかし、第二次大戦を通じて、日本の自動車産業の規模は小さく、軍用、産業用のトラックやバスの生産が主でした。実際、当時の一般家庭で乗用車を所有することはほとんどありませんでした。大戦後は1950年(昭和25年)の10月まで、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によって、乗用車の生産は禁止されていました(トラックの限定生産は許可されていました)。その後、日産、トヨタが生産を再開しましたが、トヨタは労働争議などにより倒産の危機に見舞われました。しかし、朝鮮戦争が始まり、GHQはアメリカ軍の軍用車輌の修理や購入先としてトヨタを優遇し、トヨタは企業として復活しました。
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言葉の説明:
第二次世界大戦
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