洗礼（バプテズム）はクリスチャンにとって重要な儀式です。洗礼の儀式は宗派により異なりますが、通常、受洗（洗礼を受けること）はその宗教を受け入れた象徴とされています。洗礼式では、洗礼を受ける人の頭だけ水にぬらすこともあれば、全身水に浸すやり方もあります。この特別な儀式にはしばしば洗礼を受ける本人と両親、そして代父母（ゴッドペアレンツ）が参加します。代父母は、両親が出来ないときに代わって子供の霊的な面倒を見るよう、子供の両親によって選ばれます。洗礼を受ける時期は宗派により異なります。赤ちゃんに受洗をする宗派もある一方、自分の意思で受洗を選択する年齢に達するまでは洗礼を行なわないとする宗派もあります。この特別な日のために洗礼用のガウンやアクセサリーを選ぶ家族も珍しくありません。赤ちゃんは洗礼用の衣服と美しい白いレースの上着、そして特別の靴を身につけて洗礼にのぞみます。キリスト教では、世界で最初に洗礼を行なったのは洗礼者ヨハネであり、彼が2000年以上も前にキリストに洗礼を施したのだと信じられています。新しく仲間になった人を歓迎する特別の儀式は、多くの宗教で見られます。