アパッチ族の少女が思春期に達すると、家族と一緒に日の出の礼拝の儀式に参加します。この儀式は、家族や近所の人々、アパッチの指導者たちが協力してとり行います。全ての儀式がとどこおりなく行われるよう、何ヶ月もかけて準備が整えられます。日の出の儀式の前日、呪術医と男性の親類たちは儀式に必要な品々を作り、その間に少女は蒸し風呂を使います。その日の夕方、男性達は少女に儀式の品々を渡します。実際の儀式は8つのステージから成り、4日間にわたってとり行われます。4日間の間、少女はアパッチの民族衣装をまとって何時間も踊り、女性としての強さを示します。親類や友人達が古くから伝わる歌を何十曲も歌い、特別な踊り手たちが状況に合わせて少女と一緒に踊ります。少女は呪術医やその他の大人たちからメッセージ、そして祝福を受け取ります。数多くあるネイティブ・アメリカン部族のひとつであるアパッチ族は、環境の西洋化にも関わらず独自の文化や伝統を保とうとしています。このため、多くの家族が娘を大人の女性にするために、この日の出の儀式を行ないます。