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1950年代後半に、マクレラン委員会で証言するホッファ(右側)
写真:Detnews.com
重要な労働組合指導者たち:ジミー・ホッファ
1957年から1971年までの間チームスター(全米トラック運転手組合)の会長をつとめたジミー・ホッファは、おそらく二十世紀後半のアメリカで最も物議をかもした労働組合の指導者であると言えるでしょう。ホッファは1930年代にトラック運転手達を組織するチームスターの組合運動を始めました。短期間のうちに組合組織で昇格したホッファは先任者が投獄されると同時に組合長となりましたが、マフィアや組織犯罪とのつながりが、ホッファの輝かしい経歴に影をさしていました。ホッファ指導下のチームスターでは汚職が横行し、組合指導部は詐欺と暴力にまみれており自分達の乱れた生活のために組合資金を横領している、という評判が立ちました。ケネディ政権下で司法長官をつとめたロバート・ケネディは政府をひきいてチームスターの捜査を行い、ホッファを資金詐欺、陪審員工作、謀議の罪で訴えました。長い裁判ののち、ジミ-・ホッファは有罪判決を受け、連邦刑務所で懲役13年の刑を宣告されました。しかしたった4年間服役しただけで、ニクソン大統領がホッファの釈放を命じました。ホッファは筋金入りの共和党員でニクソン支持者であったため、ふたりの間で何らかの取り引きがあったのではないかと噂されました。1975年7月30日、組織犯罪とのつながりはついにホッファを窮地に陥れました。明らかにうまくいかなかったマフィアの首領たちとの会議の後、ホッファは忽然と姿を消しました。マフィアが彼の殺害を命じたのだと言われています。ジミ-・ホッファは1982年法的に死亡したものと認定されましたが、彼の遺体は未だに見つかっていません。
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言葉の説明:
チームスター
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組織犯罪
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